新年の抱負 佐藤会長語る
2006/01/05
私たちは、昨年四月に「三宅島ふるさと再生ネットワーク」を立ち上げた。 この名称は、三宅島の復旧・復興、さらに帰島をしない皆さまにとっては「ふるさと」となる三宅島とともに新たな生活の安定と再生に努力をしようとの意味を込めた。
島の復旧と復興は長期避難生活が長すぎたため生活資財の損壊は想像を越え元には戻らない。再生には新たな視点がいる。そのことを行政と島民の対話で考えなくはならない。特に、火山ガスのために島の45%が立ち入り禁止などの制限地区。この地域は観光と農業の拠点だ。単なる制限のみでは長期避難のために損壊を被った二の舞となる。全員移転をしないのならいまから島民の再起の為の機会を多くつくるべく行政は努力をすべきだ。
さらに重要なことは、約千人の人々が二月から帰島をせず内地いる。帰島できない島民、又断念した島民に共通して求めているのは島や行政の情報だ。断念をした人も島に肉親や家屋等の資産をのこしたままだ。固定資産税もこれから徴収される。特に、在京三宅島会のサポート役として努力をして行きたい。
ネットは、非帰島島民支援、島の復旧・復興と今も深刻な噴火災害の被災地であることを全国に発信し理解を求めたい。これらの課題を取り組む為に皆様のご理解とご協力をお願いします。